デイドリーム(パラオ)
秋野 大 HIROSHI AKINO
1992年より地元伊豆大島で水中ガイドとして活動開始。自分が紹介する魚たちを潜らない人にも見せたいという思いより、この頃から水中写真を撮り始める。1997年からパラオへ拠点を移す。2005年から2年間、パラオのペリリュー島に新規ショップの立ち上げのために赴任。ロウニンアジや、イレズミフエダイの群れの写真などを雑誌やHPなどに発表し、ペリリュー島の知名度向上に努めた。現在はデイドリーム・パラオ主幹としてコロールに在住。ガイド会在籍。
YS-01のレビュー
小さくて軽い
YS-01を最初に見たのはカタログの中。イメージはもう一回りくらい大きかったので、手に持った第一印象は「思ったよりも小さくて軽い」でした。
カタログ上の数値では水中重量はマイナス10グラム。僕はこのストロボをマクロポートに取り付けているのですが、電池を入れていても水中ではその重さはほとんど気になりませんでした。
水中で重くないので(これって陸上の重さよりも重要なんです)このストロボはアームにつけてもポートにつけても使い勝手は良いと思います。
使いやすいDS-TTL
DS-TTLは特にマクロをやるときに効果を発揮すると思います。
YS-01に搭載されている光量調節機能はユーザーの好みに応じてDS-TTLの設定のまま発光量を下げていくことができるのでこれはとても便利です。
いままでカメラボディー側で ストロボ発光量をマイナス補正していた(カメラボディーでの発光量補正はハウジング入れてしまうと調整ができない)僕は、ハウジングの外でストロボでの減光調整が出来るようになり、とても重宝しています。
1.9秒のリサイクルタイム
大体小型のストロボというのは小型化する代償としてリサイクルタイムが長くなるのがセオリーのように感じていましたが、YS-01 は1.9秒のリサイクルタイムを実現しています。
デジタルカメラになって常用ISO感度が上がり、僕は実際の撮影現場でストロボのフル発光を使うことは少なくなりました。1.9秒のリサイクルタイムを持ちつつ、更にストロボに余裕を持たせた発光量を使うようになり、秒間 2コマくらいの連射であれば、マクロ撮影においてはほぼストレス無く連射できます。素晴らしいシーンに出会った時、ストロボのチャージを待つ時間ってとても長く感じますよね。
それが軽減されることは嬉しい限りです。
扱いやすいモードスイッチ
個人的に、この大きくて指掛かりのよいスイッチはとても気に入っています。スイッチの軽さも指1本で楽々動かせるほどスムーズな感覚です。
ハウジングに近い位置にストロボがある場合ならグリップから手を離さずに人差し指だけで電源のON/OFF操作ができてしまいます。僕らはグローブは使いませんがこのしっかりと指に引っかかる大きさのスイッチなら、きっとグローブをしたままでも操作しやすいと思いました。
便利なターゲットライト
YS-01にはLEDターゲットライトが装備されています。このターゲットライトはストロボの照射角度の確認にとても便利です。
被写体を照らすにも使えるし、ナイトダイブでも点けっぱなしにしていてもLEDなのでさほど電力は消費しません。僕は通常のターゲットライトと一緒に使っていますが、特にナイトや少し暗いケーブなどでの撮影では相当に役に立つライトです。
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